わたしたちが生活していくには、水が必要です。料理、シャワー、洗たく、庭の水まき、自動車のそうじなど、たくさんの水を使っています。それ以外に工場などでもたくさんの水を使います。わたしたち、メルボルンに住んでいる人は、一人あたり1日に平均500リットルの水を使っているそうです。くらしが便利になって一人が使う水の量も20年前にくらべて約1.4倍になりました。
○この水道の水はどこからどのようにしてわたしたちの家まで運ばれてくるのでしょう。
わたしたちが使う水道の水は、ヤラ川の上流や支流の水や、メルボルンのまわりにある9つの貯水池にためた水を使っています。その量は約1兆8千億リットルもあるそうです。これは、ソフィテルホテルのビルをコップにすると、1万3千ばい以上にもなるそうです。
水は、まずマルーンダ、トムソン、アッパーヤラの三つの貯水池にためられます。そこから、シルバン、グリーンベール、ヤンヤーン、シュガーローフ、カーディニヤの貯水池に送られます。これらの貯水池には、水の量を調整する役目があります。これらの貯水池からさらに、配水池に運ばれます。配水池には、たてが約100メートル、横が約300メートルの水をためるタンクがあります。このタンクは完全にとじられていて、ごみや雨水が流れこまないようになっています。ここで消毒のための塩そなどの薬品が入れられます。また、むしばを予ぼうするためのフッ素も入れられています。消毒された水は、土の中のパイプを通ってそれぞれの家や工場に運ばれます。
わたしたちの学校があるグレンアイラ市の水は、東に30キロメートルはなれたところにあるカーディニア貯水池で貯えられたものを、グレンハントリーロードとブーランロードの交差点にある配水池で消毒したものです。メルボルンには、このような配水池が88か所あります。 遠くの家や高い所にたっている家に水を運ぶため、高いところにあるタンクに1度水をためてから送ったり、ポンプを使ったりしています。メルボルンには、このようなタンクが17か所、ポンプ場が100か所あります。土にうめられたパイプの長さは1万5千キロメートル以上にもなるそうです。それぞれの貯水池、配水池は太いパイプでむすばれていて、水が足りなくて困ったときは助け合えるようになっています。
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