農業は人々のくらしをささえるたいせつな仕事です。
そこで、ビクトリア州の農業にはどんなものがあるのか調べてみましょう。 また、メルボルンこう外にある花を作っている農園を見学して、その農園のようすや農園ではたらく人のくふうについて調べてみましょう。
きれいにさく花ばたけ | アネモネの花 |
@花づくり
わたしたちは、クレイトン市にある花を作っている大きな農園をたずね、どんな花がどんなふうに作られているのか、また、花を育てるためにどんなくふうをしているのか調べてみました。
ろ地さいばいをしている花にはアネモネ・かすみ草・すいせんなどがありました。
アネモネは夏の2月に球根で植えられ、冬の7月・8月に花がさき、出荷されます。前のページの表はアネモネの年間さいばいごよみです。
ろ地さいばいでは、植える前にわらを土にまぜるために、トラクターで土を深くたがやします。そのあと、土を消どくしたり、ひりょうをやったりして、球根を植えるじゅんびをします。 つぎにハウスさいばいをしている花について調べてみました。
あたたかいハウスの中ではカーネーションやガーベラ、ユリ、キク、くちなしなどの花やなえが育てられていました。
ハウスさいばいをする理由は、
ア、天気にかかわりなく育てられる。
イ、がい虫や病気の心配が少ない。
ウ、なえを早く育てることができる。ということでした。
ハウスには大きなファンがあり、温度を調せつする役目をしています。
また、ハウスのかべは虫が入らないようにとくしゅな板が使われていました。それに、消どくした水がポンプで送られ、スプリンクラーでいきおいよくまかれていました。
花はまちの花屋さんやマーケットなどに出荷され、花のなえは箱づめされほかの州、フィリピンやインドネシアなどの外国にも、列車やひこうきを使って送られて行きます。
トラクターでの作業 | ハウスさいばい | 水まきの様子 |
スプリンクラー | 大きなファン | ハウスのかべ |
A花さいばいのくふう
まず、農園に入るときは外からがい虫や悪い病気をもちこまないために、かならずくつのうらを消どくしなくてはなりません。
それに、土はスチームを使って消どくし、花が悪い病気にかからないようにしています。また、ビニルハウスの中の温度ちょうせつや水やりは、ほとんどコンピュータによって行われています。
そのほか、くきの長いカーネーションやユリなどの花の場合、はり金をたてや横にめぐらしてくきをささえ、途中でおれないようにくふうしてあります。
また、花を切ったあと出荷するまでしばらくの間、れいぼう室に入れて花がいたまないようにくふうしています。
このように、この農園では、いろいろなくふうをして、花を育てていることが分かりました。
くつのしょうどく | 土のしょうどく | ユリをささえるはりがね |
<花を育てているおじさんの話>
ここでは、およそ100人の人が仕事を分たんして、こうたいではたらいています。花づくりで一番たいへんなのは、病気にかからないようにし、きれいで長持ちする花に育てることです。毎日お客さんがよろこんで買ってくれたり、マザーズデイやクリスマスなどに、町中がわたしたちの育てた花でいっぱいになったりすると、とてもうれしいです。
町の花屋さん |