太陽の動き

星の動き

月の動き

四季の代表的な星座

南半球の代表的な星座

1.太陽の動き

 北半球の日本では、太陽は東の空から出て南の空に昇って西の空に沈みますが、南半球のオーストラリアでは、東の空から出て北の空に昇り西の空に沈みます。メルボルンにおける各季節の太陽の高度は下の表のとおりです。

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メルボルン(37.8゚S)

鹿 児 島(31.4゚N)

東 京(35.6゚N)

札 幌(43.4゚N)

 

 

 

 

 

秋(3/21頃)

  52.2°

  58.6°

  54.4°

  46.6°

冬 (6/20頃)

  28.8°

  35.2°

  31.0°

  23.2°

春 (9/20頃)

  52.2°

  58.6°

  54.4°

  46.6°

夏(12/20頃)

  75.6°

  82.0°

  77.8°

  70.0°

 

2.星の動き 

 オーストラリアは南半球にあるため、星も太陽と同じで、日本とは違う動きをします。

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3.月の動き

(1)月の動き

 太陽や星と同じように月も日本とは違う動き方をします。北半球の日本では、月は東の空から昇って南の空を通って西の空に沈みますが、南半球のオーストラリアでは、東の空から北の空に昇り西の空に沈みます。

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(2)月の見え方

 三日月、半月、満月という月の満ち欠けは日本と同じですが、見え方が少し違います。というのは、わたしたちは南半球にいるので、日本で見る月をさかさまに見ることになり、日本とは上下左右が反対に見えるからです。

月の見え方.jpg (23150 バイト)

 

4.四季の代表的な星座

                秋…4月(メルボルン午後8時ころ)

秋の星座.jpg (276189 バイト)

          

                冬…7月(メルボルン午後8時ころ)

冬の星座.jpg (979088 バイト)

 

                春…10月(メルボルン午後8時ころ)

春の星座.jpg (946553 バイト)

 

                夏…1月(メルボルン午後8時ころ)

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5.南半球の代表的な星

(1)南十字星

 日本では見ることのできない南半球の星座です。これを一つの明るい星と思っている人もいますが、正確には「南十字座」という星座で、そこで特に明るい4個の星をクロスさせて結ぶと十字架形に見えることからこの名で呼ばれています。

 全天の中で最も小さい星座ですが、形のまとまりが良く一目ですぐ見つけることができます。観察しやすいのは秋の頃で、宵の頃頭上近くを見上げると、夜空が街灯などで明るいところでも見つけることができます。

 ただし、南十字星の近くに、これより少し大きめのよく似た十字形の「ニセ十字」と呼ばれる星があります。本物のそばにはケンタウルス座のα星とβ星という明るい星が輝いて、この2つの明るい星の間隔を2倍ほど伸ばすと本物の南十字星を見つけることができます。なお、南十字星の傾きは、天の南極を中心に1日1回転しているので、時刻によってその位置が変わります。

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(2)天の南極

 北半球の場合、北斗七星やカシオペア座を利用して北極星を見つければ正確な北の方角を知ることができますが、天の南極には北極星に相当する”南極星”がありません。

 そこで、真南の方角を知りたいときには、南十字星の長い方の一辺を結んで4.5倍延長します。するとその辺りが天の南極になります。

 

(3)マゼラン星雲

 夜空のきれいな郊外で、南の空を見上げるとよく晴れているはずなのに大小2つの小さな雲の切れはしのような物があるのに気がつきます。これは雲ではなくて、大マゼラン星雲・小マゼラン星雲という天体で、わたしたちの銀河系と同じような星の大集団です。距離はそれぞれ地球から15万光年、17万光年のところにあり、世界一周の途中にマゼランが見つけたことからこの名前がつきました。南天一の奇観といわれています。