(1)連邦政府について

・1800年代の終わり,オーストラリアは六つの
 植民地に分割されていました。人びとは,オ
 ーストラリアが一つの国になるべきかどうか
 数年間話し合いました。

・1893年から何度も会議をしましたが,それぞ
 れの植民地が簡単に解決できない問題をか
 かえていたので,何も決まりませんでした。

(2)連邦政府をつくることに賛成の理由

1.すべての植民地はイギリスの植民地でほとんど
  が英語を話す白人だったこと。
2.1880年代から始まった学校制度は愛国的な歌
  や物語を教えていたこと。
3.たくさんの人びとが植民地の間を仕事を見つけ
  るために移動していたこと。
4.関税が植民地どうしの貿易を妨げていたこと。
5.訴えられた人々が近くの植民地に脱出できな
  いならば,法律はよりうまく実施できると考えら
  れたこと。
6.ドイツやフランスはニューギニアや太平洋の島々
  に植民地をつくり,オーストラリアに脅威を与えて
  いたこと。それぞれのオーストラリアの植民地は,
  わずかな軍隊を持っていただけだったこと。

(3)連邦政府に反対する理由

1.ニューサウスウエールズとビクトリアは他の
  植民地よりも力を持っていたこと。
2.それぞれの植民地はそれぞれに特徴を持っ
  ていて,連邦政府成立後はその特徴を失う
  かもしれないと考えられたこと。
3.すべての植民地はすでに彼ら自身の議会を
  持っていたこと。
4.連邦政府は,成立するまでにも費用がかかり,
  成立後も費用がかかること。
5.それぞれの植民地は,移民政策や貿易その
  他のことについて異なった政策を持っていた
  こと。
6. 関税は,小さい植民地の工場で作られた製
   品 を,大きい植民地の工場のものから保護
   していたこと。