小学部・宿泊学習

 日本の小学校において宿泊をともなう学習活動といえば,学校にもよりますが,臨海や林間学校,スキー実習,そして修学旅行などがあげられます。小学生時代を日本で過ごされていた多くの方にとって,そういった宿泊学習は小学校の大きな思い出の一つになっているのではないでしょうか。

 さて,メル校にも4年生から6年生の子どもたちで行う宿泊学習があります。今年は5月22日から2泊3日でフィリップ島へ行ってきました。

宿泊学習の宿泊日数は2泊3日ですが,学習はおよそ1ヶ月前から始まります。テーマやルール,それぞれの役割を決めたり,みんなで歌う歌を作ったり,キャンプファイヤーでのスタンツの練習をしたりと準備を整えることも大事な学習です。子どもたちは,「感激・驚き・ときめき 宿泊学習」を今年のテーマに掲げ,休み時間を削りながら準備に取り組みました。

そのがんばりに応えてくれたかのように晴天が続いたフィリップ島での3日間。11のアクティビティーをほぼ予定通り楽しむことができました。

アクティビティーの中で,子どもたちが最も喜んだのがジャイアントスイングでした。高さが約20mもある大きなブランコのような遊具で,始めに体につけたロープを仲間に引っ張ってもらって好きな高さまで上がり,自分でロープを切り,あとは重力に身を任せるというものです。子どもたちは,仲間の協力と勇気で,フィリップ島の青空へ向かって飛び出していくような爽快感を味わったようです。他にも,満天の星空の下,自分たちで準備してきたスタンツを披露し合って楽しんだキャンプファイヤー。どちらが先にゴールできるかをチームで競い合った迷路。行き帰りのバスの中で盛り上がったバスレク。ペリカンやペンギン,カンガルーなどの動物たちとの出会い。などなど,いろいろな活動を通して,たくさんの感激・驚き・ときめきを得ることができたようです。

親元を離れ生活した2拍3日。帰ってきたときの子どもたちの表情には達成感・充実感があふれていました。今年の宿泊学習も,子どもたちにとってかけがえのない思い出の一つになったことでしょう。