水泳学習

  夏に行われる学校での学習活動といえば水泳学習です。日本の学校には各学校にプールの施設が備わっており,小学校では通称「地獄のシャワー」と呼ばれる入水前のシャワーを浴びる子どもたちの歓声(悲鳴?)が風物詩となっていたりもします。ところが,メル校には残念ながらプールの施設はありません。そこで,毎年,水泳学習は近くの公共プールで3日間の日程で行っています。

 今年も,1月31日,2月5日,14日の3日間,小中合同で水泳学習が行われました。
 限られた時間の中でできるだけ泳力を伸ばせるようにと,メル校では泳力別に「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」「チャレンジ」の4つのクラスを設けています。また,メル校の水泳学習には水泳検定なるものもあります。小学部では,「シャワーを浴びながら顔を洗うことができる。」(10級)から「クロールを50m50秒以内,平泳ぎか背泳ぎを50m60秒以内で泳ぐことができる。」(特級)まで,中学部では,「けのび伏し浮きで5m進むことができる。」(10級)から「クロール100m1分40秒以内,平泳ぎか背泳ぎを100m2分以内で泳ぐことができる。」(特級)まで,それぞれ11段階の検定基準があります。基準をクリアすれば基準に応じた級がもらえるシステムです。

子どもたちは,学年関係なく,自分の泳力に合わせてそれぞれのクラスに分かれ,自分の目標に向かって3日間みっちり水泳に取り組みました。その結果,1回目よりも2回目,2回目よりも3回目とグングン泳力が伸びていき,最終的にはたくさんの子が目標を達成することができました。初めて潜れるようになった子,初めて25m泳げるようになった子,平泳ぎができるようになった子,タイムの自己記録を更新した子などなど,子どもたちの達成感あふれる3日間となりました。

 泳ぐ技術の向上を目的として,子どもたちに「がんばればできるようになる。」ことを体験させる水泳学習。今年も充実したものになりました。