芸能鑑賞教室

 メルボルン日本人学校では,「子どもたちに文化的なものに触れさせる機会を」ということで,毎年,芸能鑑賞教室という行事を設けています。8月24日(金)に,今年度の芸能鑑賞教室を開きました。

今年度は,アフリカのガーナの音楽を広める活動をしているグループSalakaのみなさんに来ていただき,ガーナで最もポピュラーな楽器であるドラムの演奏体験をさせてもらいました。46種類もの言語があるガーナでは,音楽が重要なコミュニケーションツールとなっていて,特にドラムはガーナの生活に欠かすことのできない楽器だそうです。まず始めに,Salakaのみなさんの演奏を聴きました。そのエネルギッシュなパフォーマンスに始めは圧倒されていた子どもたちも,次第にアフリカの独特な音楽に引き込まれ,無意識に体を動かしていました。
 次に,演奏に合わせてみんなでダンスを踊りました。楽しいアフリカンダンスに会場全体が一気に盛り上がりました。サプライズと称して,観覧していた保護者の方や先生方が子どもたちの前で踊ってみせる(踊らされる?)一幕も…。子どもたちは,大喜びして楽しんでいました。
 最後には,一人ひとりにドラムが貸し出され,ドラムをたたかせてくれました。基本的なリズムを教えてもらい,見様見真似でドラムをたたいているうちにSalakaのみなさんとのセッションが始まりました。プレップの子どもたちから大人まで,その場にいた全員が一つの音楽を作り,言葉では言い表しようのない一体感が生まれました。

今年度の芸能鑑賞教室は,心と心をつなぐ音楽の力を実感するとともに,その音楽を生活にとけこませているガーナの文化に触れることもできた充実したひとときとなりました。