ルボルン日本人学校の英語教育は日本のカリキュラムに沿った授業活動と、現地のオースラリア人によるEAL( English as an additional second language)-第二言語として生徒が英語活動に取り組む授業の二つから成り立っています。

 英語 

文部科学省から発行される英語の教科書「New Horizon English Course 中学1,2,3 ----中学生/ Hi friends 1,2------小学5,6年生」を基本にしています。また、英語圏にいることの利点を最大限に活用して、4つの技能(読む、聞く、書く、話す)を伸ばしていく内容も取り入れています。授業の中では日本で実施されているSTEPの英語検定試験の指導に加え、オーストラリアで実施されているNAPLAN ( National Assessment Programme: Literacy and Numeracy )のサポートもしています。NAPLANとはオーストラリアで行われている読み書きと計算力のテストで、小学3,5年生、中学1,3年生を対象にして、毎年5月に実施されます。

日本への帰国を考えておられる中学3年生、その保護者にとって最も重要視されるのは高校入試です。そのために2年間を通して英語の基本と入試英語を含めた徹底的な指導を行い、中学3年生に関しては教科書を早めに終了し、全体的な入試指導とそれぞれの生徒の受験高校に適した指導を、授業中、放課後、長期の休みに行っています。いつ日本に帰国しても生徒が不安にならないような授業内容を提供しています。  
  英語の時間数

○小学5,6年生は週に2時間              

○中学生はA週の時は4時間、B週の時は4.5時間

EAL

 現在、二人のオーストラリア人の先生がEALの授業を担当しています。EALの教授法に沿って、英語の授業とは異なった観点から様々な活動を生徒は楽しむことができます。また、すべて授業は英語で行われていますので、生徒の聞く力·話す力は著しく伸びていきます。放課後には週1回、初めて英語を学ぶ児童生徒の補習時間であるニューカマーがあります。

 英語の授業で行われている活動内容

 教科書New Horizon 1,2,3/ Hi friends 1,2

 補助テキストとして「英語の新研究」「新精選問題集」「ウイニング中学問題集」、その他の英語問題集(受験用問題集)等

 毎時間の復習テスト

 授業中、放課後の個人指導

   放課後、長期休暇の受験指導

   個々の生徒に適した英語のプリント

   徹底した文法指導、英文構造の分析

 将来、英語の論文を書いたり、英語でプレゼンテーションができるような方法を指導

 現地の教科書や英字新聞、雑誌等を使用して、内容の理解に加えて英語で内容を要約、一部の段落の英文を別の英語表現で書く指   導

 その場でトピックを与えて、1分間、他の生徒の前で自分の意見を英語で発表

 環境問題、教育問題、社会問題などに関して、英語で討論

 オーストラリアの文化紹介(原住民のアボリジニ文化、オーストラリアの歴史)

 現地の学校との交流学習
 現地の学校に通う生徒対象の受験英語講座

 外部からのゲストスピーカーを招待しての交流

 NAPLANの指導 

  放課後の英語活動

 受験英語

  補助英語(英語に問題を感じている生徒の指導)

  英語クラブ

  ニューカマー

生徒の声(原文)                                                                                 私は中1の8月からオーストラリアにやって来ました。クラスにいた子はみんなメル校で英語を習ってきている子たちだったので、私は初めのうちは周りの子たちについていけず、授業も何がなんだかわからないという状況でした。しかし、メル校を卒業した今は現地の人たちとある程度会話ができるようになり、英検2級も取得することができました。先生の授業は教科書の内容をしっかり定着させた上で、教科書の範囲をこえる内容も教えてくれました。その内容は文法や単語はもちろん、writingの書き方やreadingでの訳のしかたなど様々です。そして授業の合間によく高校入試に出るところを確認してくれたので、受験対策にも大いに役立ち、受験本番も英語は私にとって得点源となりました。スピーキングの力は今年度から始まったEnglish clubで伸ばすことができました。先生はディスカッションをする時間をたくさん設けてくれたので、英語で自分の意見を言う力がついたと思います。自分だけではここまで英語の力を高めることはきっとできなかったと思います。先生が私たちにこのような環境においてくれるからこそ、私を含めメル校の生徒のみんなは英語の力を高めことができるのだと私は思っています。先生、有り難うございました。(2011年) 

 五年前の私、英語に全く興味をもっていなかった。というよりむしろ英語なんて自分には関係ないものだと思っていた。「だって日本人じゃん。」と思っていた、メルボルンに来るまでは。私がメル校に来たときは4年生だった。ESLが週に4回あった。先生が何を指示しているのかさっぱり分からず、よく近くの友達に聞いた。毎週、スペリングテストもあった。がんばって練習した。スペリングテストは、ボッキャブラリーがほとんど無い私にとっては好都合だった。リーディングもあった。はじめのうちは4ページくらいしかない文も短い簡単な本だった。だんだんレベルが上がっていくのもうれしかった。5年生、6年生では英語の授業も加わった。リーディングをやったことをよく覚えている。私は内容が分からず友達に聞いたこともあった。それから一番印象に残っているのは、動詞の活用形表の暗記。当時は目的も分からず、ただ覚えていた。中学生になってからは英語の授業が増えた。学ぶことも本格的になった。今まで知らなかったことを知っていくうちにどんどん英語が好きになった。先生は教科書に書いてあることすべてを細かく教えてくれる。むしろ、教科書レベル以上のことを教えてくれる。その分、学期末に行われる定期テストは難しかった。また、時にはめんどうに感じたり、難しくて投げだしたくなったりもした。でも、やっぱりやればそれだけの実力がつくと思う。中学校レベル以上のことを一生懸命に教えてくれる先生。それをがんばって習得しようとする生徒。すばらしい環境にいたんだと私は思う。